Windowsカスタマイズ

2次キャッシュ容量にあわせてメモリ設定を最適化
(Win7・8.1・10)

2次キャッシュ容量にあわせてメモリ設定を最適化

2次キャッシュメモリの情報を適切に取得できなかった場合に利用される設定を、2次キャッシュメモリの容量にあわせて変更しておこう。レジストリエディタを起動し①左ウィンドウでHKEY_LOCAL_MACHNE→SYSTEM→CurrentControlSet→Control→SessionManager→MemoryManagementとキーを たどって開く。「MomoryManagement」キーを選択した状態で、②右ウィンドウに半角の「SecondLevelDataCache」という名前のDWORD値アイコンを作成しよう(すでに存在していたらあらためて作成する必要はない)。このアイコンをダブルクリックして③「10進」にチェックを入れ、④「値のデータ」欄こ半角で2次キャッシュメモリの容量にあわせた値を入力する2次キャッシュが512KBなら「512」,1MBならば=「1024」と入力するのだ(2次キャッシュが256KBならばこの設定は不要)。⑨<OK>ボタンをクリックしてレジストリエディタを終了し、パソコンを再起動すれば設定完了となる。

用語辞典

キャッシュ・メモリ
CPUの内部にあるメモリで、プログラムを高速に実行するためのもの。CPU内部にある高速メモリで、メイン・メモリよりも高速なため、使用頻度の高いデータを記録しておくことにより、メイン・メモリへのアクセスを減らし、処理を高速化できる。最近のCPUには2つのキャッシュ・メモリを搭載しているものが多く、CPUに近いものから、1次キャッシュ、2次キャッシュと呼ばれる。1次キャッシュには容量は小さいが高速のもの、2次キャッシュはそれより低速だが容量が大きいものが使われる。実際にCPUがメイン・メモリからプログラムを取り出して実行する時には、まず2次キャッシュに記憶させ、さらに1次キャッシュに記憶させ、それから、そのプログラムを実行する。そして、CPUが同じプログラムを2度目に実行するときは、まず1次キャッシュから探して実行する。もし、1次キャッシュになければ2次キャッシュから探し、2次キャッシュになければメイン・メモリから取り出して実行する。最近はサーバー向けCPUなどでさらに動作速度を上げるために3次キャッシュを搭載しているものもある
2次キャッシュ・メモリ
プロセッサと比較してスピードが遅いメイン・メモリの処理速度を補うために、プロセッサとメイン・メモリの間に取り付けられた高速のメモリのこと。Level2キャッシュ、またはL2キャッシュともいう。PentiumまでのCPUには1次キャッシュしか内蔵されていないので、2次キャッシュはマザー・ボード上に設置していたためタ外部キャッシュと呼んでいた。現在のプロセッサは、すべて内部に2次キャッシュを持っており、Pentium4や、後期のPentiumⅢ プロセッサは、コア・スピードと同等のスピードでキャッシュを実行している。アプリケーション実行中は、プログラムがハード・ディスク→メイン・メモリ→2次キャッシュ→1次キャッシュの順に記憶されてCPUで実行される。次に同じプログラムを実行する場合は、1次キャッシュにそのプログラムがあればそこから読み込むが、なければ2次キャッシュから読み込み、さらにそこになければメイン・メモリから読み込んでくる。このように、1次キャッシュとメイン・メモリの間に置かれて処理を高速化するメモリを2次キャッシュと呼ぶ。
DLL【ディエルエル】
プログラムを実行しているときに、直接リンクして使用されるライブラリ(プログラム)のこと。たとえば、日本語ワープロで文書を作成した後で、その文書を印刷するプログラムと、表計算ソフトで計算表を作成した後で、その計算表を印刷するプログラムが同じだとする。この場合には、この印刷するプログラムをライブラリとして独立して作成しておくと、このライブラリは日本語ワープロを実行するときも、表計算ソフトを実行するときも使うことができる。このように、複数のプログラムから使用できる独立したプログラムをライブラリ、またはライブラリ・ファイルという。さて、このライブラリにはつぎの2つがある。 ①ソース・プログラムを作成してからコンパイルし、オブジェクト・ファイル(マシン語の実行ファイル)を作成するときに結合させてしまうもの。 ②オブジェクト・ファイルを作成する時点では結合させないで、それを実行する時点で結合させるもの。 ①を「スタティック・ライブラリ」、②を「ダイナミック・ライブラリ」という。 以上から、オブジェクト・ファイルを実行中に、結合して実行させるライブラリを「DLL」ということがわかる。ライブラリという考え方は、C言語を使ってプログラムを開発するときに現れた。
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